100年戦争の流れを大きく変えた伝説の女性ジャンヌ・ダルク伝を、豊富な挿し絵で再現している良本です。
フランスの画家モーリス・ブーテ=ド=モンヴェル（1851-1913）の作画によるディフュージョンをかけたような優しい画、そして詩人・矢川澄子さんによる囁くような訳文が読む人をひきつけます。
70年代のほるぷ出版による精緻な製本は、長く手元で楽しめる1冊です。